『世の中には様々な色が溢れている』


仕事を通して、いろいろな人に出会います。
“いろいろ”。そう、さまざまな色を持つ人たちです。
 
20世紀末期の日本は……つまり失われた十年を過ごした日本では、
色鉛筆で言うなら“良い”とされる色が決まっていました。
少ない色を使うほうが効率的ですし、同じような人を集めた方が事業もうまくいきました。
 
しかし21世紀になって突然、「個性の時代」になりました。
それは、社会が成熟したからです。
限られた色だけで作られたものが、物足りなくなってきたのですね。
だから様々な色が必要になった。
 
つまり、様々な色が同時に存在することが必要になったのです。

誰もが、“そこに居て”良くなったのです。
 
今までは灰色が無理に黄色を描かされようとして、疲弊したり。
赤が青を欠かされそうになったり。
そんなことが起こっていましたが、もうそれは旧世紀の遺物です。
 
もう灰色は灰色で居てもいいのです。
自分のできることをできる世の中になったのです。
 
モラトリアムや引きこもりを推奨しているわけではありませんが(笑)。
まるで宮台真司みたいで、オマエこそ20世紀の遺物だよ、とか言われそうですが。

たくさんの色が重なり、まざりあって。
世界が描かれているのかと思うと、とても楽しくなってきます。 (03.03.18)
 
 



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Talking Rabbit with Shovel
by Kanae Fuyushiro Copyright (C) 2003