(もはやここまでくると、前あら読むより全編読んだほうがいいかもしれません。本編は片付いてしまいましたので)
スコットランドヤードの刑事ベンジャミンと、ニートでヤク中でフーリガンの弟ジェレミーは、肝臓のクスリとドラッグを併せて飲んでしまったことで、ヴィクトリア時代にトリップしてしまう。
そこでベンジャミンは、“黒ノ女王”と名乗る謎の貴婦人に会う。彼女は彼の亡き妻アイリーンに瓜二つであった。
やがて、自らの先祖であり、王立闇法廷という政府組織のカーマイン=アボットと知り合った二人は、成り行き上、ヴィクトリア時代の刑事事件を解決する仕事を手伝うハメになる。
まずは黒ノ女王を探すことにした二人。出会った彼女は、追い詰められると、何か得体の知れない強大な力を使って彼らを傷つけようとする。一体、彼女は何者なのか──? ベンジャミンは、現代で彼女の残した手記を読む。そして彼女──メイベル=カールトンが多重人格者で、その中の一人“パメラ”が、吸血鬼たちに戦いを挑もうとしていることを知る。
そしてカーマインは兄弟の曾々祖母であるアナ・モリィを呼び出し、彼女の力を借りてメイベル=カールトンの夢の中に調査に出向くことを提案する。夢の中にもぐったベンジャミンは、メイベルとその兄デニスを追いかける途中で、事件の黒幕? かと思われる人物を見かけたが、アナ・モリィやジェレミーの失敗により、夢の中に取り残されてしまった。
残されたジェレミーは、ベンジャミンの部下でありワケ知りのクライヴに掴まり、再びヴィクトリア時代へ。カーマインと再会し、ロンドン中のヴァンパイアが集まるという夜会に潜入し、見事デニスを殺させずに黒ノ女王を救うことが出来た。すべてが片付いたのかに思えた、が──?